2011年3月11日金曜日

アンダルシ

前回に引き続き『Pirate Utopias』の翻訳。34ページ。

(34)
 サレでは、トルコのスーフィズム音楽や軍楽隊は知られていなかったが、スペインからやってくるムーア人やモリスコたちによって、アンダルシア流の音楽(イスラム化したスペインで、ペルシャ、アラブ、ムーア、イベリア、その他の音楽が、長い時間をかけて混ざり合い、ある日とつぜん北アフリカに追放されてきたもの)がもたらされた。こうした音楽は、現在でもモロッコ北部の古典音楽にみられ、アンダルシ(Andalusi)と呼ばれている。

アンダルシ(Andalusi)


これ、おもしろい。
バイオリンをレバブ(rebab)のように縦に置いてひいている。クラリネットもトルコ式ではなくヨーロッパ式。曲の終盤にテンポを上げていくのもスペインっぽい。
サレの海賊たちは、こういうハイブリッド音楽を聴いていたということか。
このへんが近代デモクラシーの起源ですよ、って言ったら、怒る人多いだろうな。