2011年3月26日土曜日

爆発は回避され、巨大な殺生石が残る。

 愛知県での一時退避もかれこれ2週間になる。福島第一原発はメルトダウンした状態のまま、大量の水とホウ素と人間の生き血を消費していく。その間、蒸気放出を実行するとかしないとかいうコントロールが効かない状態で、破壊された配管はダラダラと放射性物質を噴き出していく。これは殺生石だ。しかも、いつ再臨界が進行して爆発するかもしれない、手のかかる殺生石である。
 受け入れたくないが、長期戦になる。
 放射性物質が、東北・関東を徐々に侵食していくにつれて、人間も徐々に退避していかなくてはならない。私は今年40歳になるが、残りの人生はこの殺生石との闘いになるのだろう。