2011年10月26日水曜日

福島を再生させるな(できないし)

 野田政権のスローガンは「福島の再生なくして日本の再生なし」だ。
東京電力と国際原子力産業にとっては満額回答だな。
 しかしそのための代償を支払うのは、いったい誰なのか。このできもしない無責任な「再生計画」のために、東京電力はいくら金を用意したというのか。奴らがやっていることは、自分たちの罪をうやむやにするために、ひたすら「大丈夫、問題ない」と繰り返しているだけではないか。
 「福島再生」などという号令につき従って1円でも使ってはならないし、1ベクレルも被曝してはならない。福島はもう消滅した。除染は失敗し、2年後にはあらゆる公共サービスが機能しない巨大な限界集落になる。この惨劇が誰の目にも疑いなく認識されてはじめて、ごまかしのない未来の展望が議論できるのだ。
 福島の壊滅なしに、日本の再生はない。